道路の雑学 第二回

2021/11/10

知っているともしかしたら役に立つかもしれない道路のトリビアをクイズにして紹介!第2回目のテーマは「国道のあれこれ」。国道の数や種類など、マニアックなクイズを集めました。ぜひ、チャレンジしてみてください!

Q:日本の国道は【1~507】まで路線番号が振られていますが、実際に存在する路線数は?


A:398路線

B:459路線

C:507路線


B:459路線


 

日本の国道には、東京都日本橋と大阪府梅田を結ぶ国道1号から、沖縄県糸満市と那覇市を結ぶ国道507号まで存在します。しかし、その路線番号のうち59~100号、109~111号、214~216号の計48個が欠番となっていることから、実際には459路線しか設置されていません。

これは国道が開設された当初、都道府県庁所在地や重要都市を結ぶ中枢道路とされた1~2桁の国道が58路線しか指定されなかったためです。その後、109号は108号の一部に、110号は48号に、111号は45号に、214~216号をまとめて57号としたため、路線数はさらに減少することとなりました。

 

Q:北は北海道から南は沖縄まで、国道は日本全国に設置されていますが、そのなかで最も長い国道は何号?


A:国道1号(区間:東京都中央区~大阪府大阪市)

B:国道4号(区間:東京都中央区~青森県青森市)

C:国道9号(区間:京都府京都市~山口県下関市)


B:国道4号(区間:東京都中央区~青森県青森市)


 

令和元年3月31日現在、日本で1番長い国道は国道4号で、現道部分の実延長は742.5kmあります。もともと国道4号は、江戸時代に開設された日光街道および奥州街道にあたり、当時の政治・経済・文化を支える重要な道路でしたが、現在も関東と東北を結ぶ大動脈として活躍しています。

ちなみに現在、日本で2番目に長いのは国道1号の641.9km、3位は国道9号の614.6kmとなっています。

一方、日本で一番短い国道は、神戸港と神戸市中央区を結ぶ国道174号で、距離はわずか0.2km。ただ、距離は短いものの、神戸港の物資流通のための産業道路として重要な道路となっています。

Q:日本の道路の幅は道路構造令によって定められており、道路の種類、交通量、設計速度などから、その数値が決められています。次のうち最も道幅が広い国道は?


A:国道357号(区間:東京都品川区八潮3丁目2番地~大田区東海3丁目)

B:国道298号(区間:千葉県松戸市大字小山373-2~同市大字上山矢切998-2)

C:国道423号(区間:大阪市淀川区三国6丁目~西中島2丁目)


A:国道357号(区間:東京都品川区八潮3丁目2番地~大田区東海3丁目)

 

国道357号は、神奈川県横須賀市~千葉県千葉市までを結ぶ道路で、東京湾岸道路の一部として整備されています。そのなかでも東京都品川区八潮3丁目2番地~大田区東海3丁目の区間の道幅は合計で100mあり、日本一の広さを誇ります。また、2番目に広いのは国道423号の95m、3番目が国道298号の71.5mとなっています。

ちなみに、自動車の交通量という視点から見ると、日本で一番多い国道(地点)は国道16号(保土ヶ谷バイパス)の神奈川県横浜市旭区桐が作1776(左近山)付近。平成27(2015)年度道路交通センサスの調査結果によると、平日昼間(午前7時~午後7時)の交通量は10万3633(台/12h)となっています。